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App B:BeOSのディレクトリー構造

 ここではBeOSのディレクトリー(フォルダー)構造の概論を簡単に説明します。BeOSのディレクトリー構造はファイルの統合管理に役立つだけでなく、BeOSの将来のバージョンにおけるシステムの信頼性の改良とマルチユーザー環境への可能性に道を開くものです。

 最初にBeOSをインストールしたときに、「Tracker」には以下のような7つのディレクトリーが表示されたはずです。

 これ以外に「desktop」と「var」という2つのディレクトリーがありますが、これらは「Tracker」では表示されません。しかし、これらは「Terminal」か「File」パネルからアクセスすることができます。「desktop」は、デスクトップ上に置かれるファイルが入るディレクトリーです。「var」はシステムやアプリケーションがスプールファイルのような一時的なファイルをストアする場所です。

ディレクトリー 内容
apps BeOSの標準的なアプリケーションのリンクが収められており、ユーザーが追加する新しいアプリケーションもここに格納されます
beos BeOSシステムの本体が組み込まれています
demos 興味深いデモアプリケーションが入っています
develop ヘッダーファイルとソフトウェア開発のためのライブラリーが収められています
home ユーザーが追加するファイルやフォント、ライブラリーなどはここに蓄積されます。詳しくは「BeOSのカスタマイズ」の章を参照して下さい
optional BeOS組み込み時に「optional install」を選択した場合には、ムービーやミディファイルなどが追加されます
preferences 設定用のアプリケーションのリンクが格納されます

 BeOSには、システム用とユーザー用の2つのクラスのディレクトリーがあります。システムの信頼性を保証するために、新しいアイテムの追加や削除はユーザーディレクトリー内で行われ、システムディレクトリーの中身はユーザーが変更することはできません。


WARNING:「beos」と「develop」フォルダーはシステムが使用するディレクトリーであり、ユーザーが内容を変更することはできません。

 「apps」と「home」、「optional」、「preferences」フォルダーはTrackerと同様にユーザーディレクトリーであり、追加や削除などの変更が思いのままにできます。アプリケーションは「apps」フォルダーに、動作中のファイルは「home」フォルダーに格納します。



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